こんにちは、ふぁんです。
私は金魚飼育を8年、アクアポニックスを3年やってきました。
多くの方に「アクアポニックスを気軽に楽しんでもらいたい!!」と思い、ブログを書いています。
今回は株式会社アクポニのアクアスプラウトSVを使って、水槽の立ち上げについて解説します。
アクアスプラウトSVは45㎝水槽(水量35ℓほど)で、野菜ベッドは野菜の収穫を楽しむのに十分なスペースがあるのでオススメです。
この記事は「アクアポニックスをこれから始める人」や「魚飼育の初心者」に向けて書いています。
もしアクアスプラウトSVの購入を検討されている方がいれば、こちらを参考にしてください。
アクアスプラウトSV(水槽)の立ち上げ
アクアスプラウトSVの購入時に付属されている取扱説明書を基に、私なりのアレンジを加えた解説になっています。
はじめに(アクポニのYouTube)
アクアスプラウトSVの組み立て等は、アクポニのYouTubeが分かりやすいです。
動画だと作業がイメージしやすいですね。動画や説明書の順番は、①本体を設置する、②魚を入れる、③植物を植える、となっています。
※本体…アクアスプラウトSVの黒い土台のことです。
しかし、「本体を設置した後に魚を投入するのって手間じゃないですか?」
本体と水槽のすき間がせまいので、魚は入れにくいです。
魚を水槽の水温に慣らす際は、本体を水槽から外さないと袋ごと入れることができません。また本体を水槽から外す時に本体のパイプから水がポタポタと落ちてきます。
これ、ちょっと面倒ですよね…。
したがって私は、①魚を入れる、②本体を設置する、③植物を植える、という流れで行います。手間を最小限にできるからです。
では作業を1つずつ確認します。
①水槽を設置し、底石、水の順に入れる
水槽を設置し、底石を入れます。水は満杯にせず、高さ7~10㎝分を余らせます。
その後の作業で水があふれるのを防ぐためです。
万が一のため、タオルやビニールシートがあると良いです。
底面フィルターを使用する場合は、底面フィルターを最初に入れてください。
②ヒーターとエアーポンプを設置し、電源を入れておく
ヒーターは必ず必要なわけではありません。
使用すれば寒い時期でも、微生物や魚にとって快適な環境を作ることができます。20℃~37℃に設定すると微生物にとって良い環境です。
魚に酸素を供給できるように、エアーポンプはこのタイミングで投入して電源を入れます。
水温が高いと酸素は水に溶けにくくなるので、水温の上げ過ぎには注意が必要です。
③水槽にカルキ抜き、バクテリアを入れる
はじめにカルキ抜きを入れて塩素をなくします。15分程度で塩素は抜けますので、その後にバクテリアを適量入れてください。
2つの作業で、魚にとって最適な水環境を作ることができます。
「水槽は手元にあって、魚はまだ入手していない」という方は、この工程まで先に準備していても良いと思います。
水づくりが魚飼育の基本だからです。
④買ってきた魚を袋のまま水槽の水に浮かせる
魚を水温に慣らすのは大事な作業です。いきなり水温の異なる水の中に入れてしまうと、魚は弱ってしまうためです。
30分程度、水に浮かせておきます。水温差は±3℃が許容範囲です。
⑤魚を水槽の水に慣らす
水温への慣らしが終わったら、次は水槽の水に慣らします。
水槽の水と魚が入っている袋の水を1:1の割合でバケツに入れて、そこに魚を移します。
新しい水にいきなり移動させるよりは、魚の負担は少ないからです。
⑥ネットで魚をすくい、水槽の中に入れる
魚はネットですくって水槽に入れます。
より丁寧に行う場合はボウルを利用すると良いです。
袋の水は汚れているので、水槽にはなるべく入れません。
⑦アクセサリー(水草)を設置する
水槽中央のパイプやヒーターを隠すように水草を設置します。
水中ポンプが水草を吸い込まないように、設置の際は水草と水中ポンプの間を少し空けてください。
⑧アクアスプラウトSV本体とパイプ類を組み合わせる
先ほど紹介した動画の通りなので省略します。
⑨本体と水中ポンプをつなぎ、水槽に設置する
パイプと水中ポンプをつなげます。
水中ポンプのつまみを「中~強」にします。
水中ポンプの電源プラグが水に浸からないよう注意しながら、本体を設置します。
⑩水槽内を整える
水中ポンプ、水草、底石などをキレイに整えます。
水中ポンプの吸い込み口を水草や底石がふさいでいないか、を確認してください。
⑪ライトスタンドを設置し、野菜ベッドにハイドロボールを入れる
ハイドロボールは軽く水洗いしておくと良いです。
未使用品は砂を含んでいるからです。
植物用ライトスタンドとの接続部にハイドロボールが入らないように、先にスタンドを設置します。その後、少しずつハイドロボールを野菜ベッドに入れます。
⑫水槽に水を追加する
水中ポンプを作動させると、野菜ベッドに水が流入するため、水槽内の水位が下がります。
減った分を補充しますが、満タンにはせず、高さ5㎝のゆとりを持たせておきましょう。
こうすることで水中ポンプが故障したときに水槽の水が外にあふれる…、なんてことにはなりません。
⑬野菜を植える
根の土をキレイに落とし、長すぎる根はカットします。
植えるときは、根が水の水位に届くようにします。
⑭植物用ライトを設置する
最後に植物用ライトを設置して完成です。
お疲れ様でした。
水槽の立ち上げ作業を終えて
今回はアクアスプラウトSV(アクアポニックスキット)を使用して、水槽の立ち上げを解説しました。
水槽の立ち上げは疲れますね…。
でもアクアポニックスは水替えの頻度が少ないので、今後はそこまで手間がかかりません。
水槽の立ち上げ時に気を付けてほしいことのまとめです。
- 水槽の水は満杯にせず、最後に調整する。
- 魚は塩素を抜いた水や水温に慣らす。
- 魚購入時の袋の水は水槽に入れない。
- 水中ポンプの電源プラグが水に浸からないように注意する。
- 水中ポンプの正面(吸込み部分)を水草や底石がふさがないようにする。
今回の記事が少しでも役に立てば幸いです。
以上!ご覧いただき、ありがとうございました。