こんにちは、ふぁんです!
私はアクアポニックスを5年間、実践してきました。
屋内で金魚を育てながら野菜やハーブ、観葉植物を栽培しています。
唐突ですが、「アクアポニックスの実践に関する情報が少ない」と悩んでいませんか。
この状況を打開すべく、私は情報を発信しています。
今回はアクアポニックスを始めるに当たって、事前に確認すべきこと5選の解説です。
- 設置場所の確認
- 魚と野菜を決める
- 水槽レイアウトを決める
- 使用する道具を準備する
- 魚と野菜の基礎知識を学ぶ
それぞれ解説します。
この記事を読むことで、アクアポニックスをスムーズに実践できます。
設置場所の確認
アクアポニックスを行うに当たって、どこに設置するかの確認が必要です。
- 屋内と屋外のどちらに設置するか
- 設置場所は水平で丈夫か
- 気温の変化が少ないか
- 電源を確保できるか
この4点についてそれぞれ解説します。
屋内と屋外のどちらに設置するか
屋内と屋外の良い点、悪い点をまとめました。
比較対象 | 屋内 | 屋外 | 想定されること |
---|---|---|---|
水温 | 安定しやすい | 急激な変化あり | 水温変化で魚が弱る |
コケ | 出にくい | 出やすい | 水質悪化、見ばえが悪い |
虫 | 付きにくい | 付く | 虫が野菜を食べる |
光 | 植物用ライト | 日光 | 光不足、野菜が育たない |
災害対策 | 不要 | 備えが必要 | 有事の急な対応 |
水槽の手入れ | やりにくい | やりやすい | ー |
屋内でも日光が当たれば、急激な水温変化が起こります。それぞれの設置場所の環境を確かめて、実践してください。
最終的には「アクアポニックスをどのように楽しみたいか」や「設置できる環境は家のどこになるか」などで決めることになります。
屋内派と屋外派をタイプ別にしたので、参考にしてください。
【屋内設置に向いている人】
- インテリアやアクアリウムとして楽しみたい人
- アクアポニックスを始めてやる人
- 管理しやすい環境が良い人
- 面倒くさがりの人
- 虫嫌いの人
【屋外設置に向いている人】
- 魚を大きく育てたい人
- 野菜をたくさん収穫したい人
- DIYでアクアポニックスをやりたい人
- 有事にも対応可能な人
- アクアポニックス上級者を目指す人
屋内は限られたスペースで実践することになるので、市販の小型キットの使用をオススメします。また気温や災害の影響を受けにくいのがメリットです。
屋外で広いスペースがあれば野菜栽培だけでなく、魚の養殖も可能になります。
設置場所は水平で丈夫か
水平の取れた丈夫な場所に設置しましょう。
水槽は非常に重たいので、土台になる机や棚の耐荷重は確認が必要です。
もし傾きのある場所に設置すると、小さな揺れで水槽が倒れてしまったり、破損したりする可能性があります。
気温の変化が少ないか
エアコンの近くに設置すると水温が上下しやすいので、離れた場所が良いです。
また熱を発する機器からも離してください。
電源を確保できるか
エアーポンプや水中ポンプ、ライト、ヒーターなどに電気を必要とします。
5口の電源タップがあれば十分です。
魚と野菜を決める
アクアポニックス初心者は、魚や野菜は育てやすいものが良いです。
それぞれ分けて解説します。
育てやすい魚は金魚や熱帯魚
アクアポニックスでは金魚や熱帯魚が育てやすいです。
淡水魚で水槽サイズにあったものを選びます。金魚は水温15℃から25℃であれば元気です。
多くの品種がありますが、ワキンやリュウキンの系統がよいでしょう。それは丈夫な品種だからです。
ランチュウや背びれのない金魚は泳ぐのが苦手なので、水流の影響を受けない、大きな水槽が理想です。
次は熱帯魚です。
熱帯魚の中でも、ネオンテトラやグッピーは飼いやすいです。
金魚と熱帯魚を比較します。(全ての品種に当てはまるわけではないです。)
【金魚と熱帯魚の比較】
- 金魚は水温10℃以下で飼育可能。熱帯魚はヒーターで水温調節が必要。
- 金魚の寿命は約10年。小型の熱帯魚は3~5年。
- 金魚はエサを10日与えなくても平気。熱帯魚は2~3日で元気がなくなる。
- 金魚は熱帯魚より多くの酸素を必要とする。
- 金魚は熱帯魚より排せつ物が多い。
魚も熱帯魚も飼育環境を整えれば、長く飼育を楽しむことができます。
育てやすい野菜は葉物野菜やハーブ
サニーレタスや水菜などの葉物野菜やパセリ、バジルなどのハーブが育てやすいです。
サニーレタスや水菜、パセリ、バジルは、直射日光のような強い光でなくても成長します。
一方でピーマンやナスなどの実物野菜は日光や肥料が必要です。長く育てられるハーブ類を組み合わせると手間が少なくなります。
アクアポニックスで育てる植物を確認したい方はこちらを見てください。
水槽レイアウトを決める
水槽のレイアウトはシンプルが理想です。
管理するものを増やしたくないからです。
アクアリウムを楽しみたい方もいるかもしれません。アクアリウムは水の生態系を疑似的に作ったもので、水草や流木を使って自然の風景を演出できます。
しかしアクアリウムに使用する水草には、光や二酸化炭素、肥料が必要です。二酸化炭素は魚の呼吸を妨げ、肥料は魚にとって不要なものです。
アクアリウムを否定しているわけではありません。
まずはアクアポニックスに慣れてから、アクアリウムとの両立に挑戦すれば良いと思います。
私は水草ではなく、水草風のアクセサリーを使っていますが、見栄えは十分ですよ。
使用する道具を準備する
私は株式会社アクポニのアクアスプラウトSVを使用しています。
アクアスプラウトSVでは、以下の準備物が必要です。
【セット販売されているもの】
- アクアスプラウトSV本体(野菜ベッドやパイプ部品を含む)
- ハイドロボール
- 水槽
- 底石
- 底面フィルター
- 水中ポンプ
- エアーポンプ
- 水槽用ライト
- 水温計
- カルキ抜き
- 魚のえさ
- ネット
- コケ取り
- タイマー
【その他必要なもの(あると便利なもの)】
- 植物用ライト
- 水質検査キット
- バクテリア
- 観賞魚用アクセサリー(水草)
- バケツ
- ヒーター
- エアーチューブ(※エアーポンプに付属されない場合のみ)
- 電源タップ5個口
色んな商品があるので悩むかもしれませんが、商品選びも楽しんでください。
魚と野菜の基礎知識を学ぶ
魚と野菜の最低限の知識がないとアクアポニックスは失敗します。
まずは以下の2つの記事を参考にしてください。
【金魚を飼育したい方はこちら↓】
【野菜が育ってないと感じる場合はこちら↓】
アクアポニックスの野菜が育たない|徒長の原因7選と対策法を解説!
今後もアクアポニックスに必要な情報を発信していきます。
アクアポニックス初心者はシンプルに始めるべき
アクアポニックスを始めたい方に向けて、事前準備の解説をしました。
要点は下記のとおりです。
- 屋内に設置する
- 魚は金魚や熱帯魚を飼う
- 野菜は葉物野菜やハーブを育てる
- 水草は使用せず、水草風のアクセサリーを使う
管理しやすく、手間がかからない方が初心者は無難です。
今回の記事が役に立ったと思われた方は、SNS等で共有いただけると幸いです。
これから始められる方も自分らしくアクアポニックスを楽しみましょう!
以上!ご覧いただき、ありがとうございました。