こんにちは、ふぁんです。
私は金魚飼育を8年、アクアポニックスを3年やってきました。多くの方にアクアポニックスを気軽に楽しんでほしいと思い、ブログを書いています。
今回は「アクアポニックスの野菜づくりを種と苗のどちらから始めるか」について解説します。
まずは費用や労力の面から比較し、それぞれのメリットやデメリットをまとめました。この記事を見ることで、種と苗のどちらから育てる方が良いのかを判断できます。
比較① 費用
まず種と苗をお金の面から比較します。
【結論】単価は種の方が苗より安いです。
野菜の種は1袋50円から売っていて、100粒近く入っている野菜もあります。苗は1つ50円~300円ほどです。
種の圧勝のように感じますが、種は苗に仕立てるために道具を準備する必要があります。
例えば育苗ポットや肥料、土、LEDライトなどです。
それらの道具のほとんどはダイソー(100均)で入手できます。それらの費用を踏まえても、やっぱり種がお得ですね。
ただし種から育てる場合は、使用期限までに使い切らなければいけません。種代を無駄にしないよう、品種を絞って買う必要があります。
比較② 労力や時間
次に労力や時間から比較します。
【結論】苗は種より楽です。ただし苗もそれなりに手間がかかります。
まずは種の確認です。種は発芽させて、間引きます。苗になるまで小まめな水やりや光の管理が必要です。
水耕栽培であれば液肥を使用して、大きくなるまでに3週間~1か月かかります。植え付けまでの管理が大変ですね。
「では苗で決まりだ!」と思ってしまいそうですが、実はそうでもないです。
それは根の土をキレイに洗い流す必要があるからです。
「土はだいたい落とせばいい」と思われるかもしれません。しかしここで手を抜くと植えた後に根が腐ったり、肥料成分が水槽に混入します。
根の土をキレイに落とすのは、かなり面倒です。
植え付けの度にここまでやるのかと思うと、「ちょっとしんどいな」ってなりますよね。そこでもう一度、種から育てる方法を検討しました。
「土を洗い流さない楽な方法…。」
それはスポンジや砂を使って苗を作ることです。
液肥や水を根元から吸収させます。
このように苗を作り、適切な大きさまで成長したら「スポンジを外すだけ」「砂をサーっと洗い流すだけ」で植え付けできます。
種から育てればこその良さですね。
種や苗のメリット・デメリット
費用や労力以外にも、種や苗のメリット・デメリットを把握しておきましょう。
種のメリット
- 好きな野菜を作れる
- 苗を作る技術が身につく
種のデメリット
- 苗をうまく作れないかも…
- 収穫時期や植える場所の空き状況に合わせて、苗を作る必要がある
苗のメリット
- 必要な分だけを購入すればよい
- 買ってすぐに植えることができる
苗のデメリット
- 苗が手に入りにくい時期がある
- 好みの野菜の苗がない
これらのメリット・デメリットを知った上で、私ならどうするかを3点お伝えします。
ふぁんの提案3選
実際に私が実践している内容です。
初心者は苗からスタートする
初心者は苗から育てることをオススメします。
「種を苗に成長させることができない」「アクアポニックスにうまく順応させられない」など、種から育てるのは難易度が高めです。
無難に苗から始めてみましょう!始めたばかりであれば費用も大差ないですし、苗を買い続ける中で、苗の目利きができるようになります。
水耕栽培や家庭菜園も合わせて行う
特に種から育てたい方への提案です。
家庭用のアクアポニックスは野菜を育てるスペースがそこまで大きくないです。アクアポニックスキット(アクアスプラウトSV)は、6苗ほど植えることができます。
貴重なスペースだからこそ、出来の良い苗を植えたいものです。
少し多めに作った苗は廃棄せずに、水耕栽培や家庭菜園に回すことで無駄がなくなります。
アクアポニックスや水耕栽培、家庭菜園のそれぞれで植えてみて、どのように育っていくか比較したり、食べ比べてみたりするのも良いでしょう。
ハーブや観葉植物を一緒に栽培する
ハーブや観葉植物を植えることで、植え付け回数を減らし、手間を軽減することができます。
また常に野菜ベッドに野菜があることでアクアポニックスの水の循環がしっかり行われ、水槽の水質悪化などを防ぐことにつながります。
苗が手に入らなかった時のためにハーブや観葉植物が少しあると、慌てずに済みますね。ハーブや観葉植物は長期間栽培できるのでぜひ活用してみてください。
最後に一言
「野菜を種と苗のどちらから育てるか」について解説しました。
種や苗の良い点・悪い点を知った上で、どちらがあなたに合いそうでしたか?
ご意見やご質問などがあればお寄せください。
以上!ご覧いただき、ありがとうございました。