ノウハウ

【初心者必見】アクアポニックスで魚飼育が難しいと思わないための対策法を解説

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  • アクアポニックスって何か難しそう…。
  • アクアポニックスをやってみたけど、魚が長生きしなかった。

と諦めていませんか。

アクアポニックスの仕組みを知っていれば、魚飼育は難しくないです。

こんにちは、ふぁんです。

私は金魚飼育を10年、アクアポニックスを5年やってきました。

現在はアクアポニックスでティラピアの養殖に挑戦中です。

小さなティラピアの画像
ティアピア

今回はアクアポニックスで魚飼育を難しいと思わないための対策法について解説します。

「アクアポニックスの魚飼育って難しいですか?」と聞かれれば、私は下記のように答えます。

  • 難しいのは水槽を立ち上げてからの約1か月だよ!
  • 最初の1か月間は、魚へのエサやりは慎重にね!

このように答える理由について、今回は詳しく解説します。

この記事を見ることで、水槽立ち上げ時の失敗をなくし、アクアポニックスを長く楽しむことができます。

アクアポニックス初心者は必見です。

アクアポニックスは具体的に何が難しいのか

アクアポニックスで難しいのは、「魚が弱ってしまう(死んでしまう)こと」「野菜がちゃんと育たないこと」の2つです。

私はどちらも経験して、アクアポニックスは難しいと感じた1人です。その後、試行錯誤しながら対策して、アクアポニックスを楽しめるようになりました。

今回は「アクアポニックスを始めたばかりだと、どうして魚が弱ってしまうのか」を解説します。

野菜が育たない原因と対策について知りたい!という方は、こちらの記事を見てください。

野菜が育たない
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アクアポニックスで魚飼育が難しい理由は水質が不安定だから

アクアポニックスで魚を育てるのが難しい理由は、立ち上げ当初の水質が不安定だからです。

「不安定な水質=魚が住みにくい環境」と考えてください。

水質が安定するには微生物の働きが必要です。しかし、微生物が発生するには、水槽に水を入れてから約1か月かかります。

魚がこの1か月間を乗り越えることができず、飼育者がアクアポニックスは難しいと考えてしまうのです。逆に1か月を乗り越えることができれば、水質は安定して、魚のトラブルは減ります。

次に具体的にどんな対策をすれば、魚を飼育できるのかを確認していきます。

アクアポニックスで魚飼育を難しいと思わないための対策3選

アクアポニックスで魚飼育を難しいと思わないための対策は3つあります。

  • 微生物について学ぶ
  • 微生物が発生するまでは、魚へのエサやりを慎重に行う
  • 水槽の立ち上げ前に、水を準備しておく

それぞれ解説します。

微生物について学ぶ

アクアポニックスで魚飼育を難しいと思わないためには、微生物について学ぶ必要があります。

それは魚が住みやすい環境を作るためには、微生物の働きが欠かせないからです。

微生物はアンモニア(魚のフン:毒)を亜硝酸塩に分解して、さらに硝酸塩へと分解します。硝酸塩は魚に無害なので、分解が進めば魚の住みやすい環境を作れます。

先ほどお伝えしたとおり、「微生物が十分に発生するためには約1か月かかる」というのが問題です。

「そんなに時間がかかるの?」と思われるかもしれませんが、私の経験上、水質が安定する(微生物が発生する)まで35日かかりました。

しかし水質が安定してから約1年、水質はずっと安定しています。

水質を安定させることができれば、飼育環境を変えない限り、ずっと安定するのです。

補足として、微生物が働きやすい環境をまとめました。

  • 微生物は「水温20℃~37℃」や「酸素量が多い場所」で働きやすい
  • 微生物のエサ(魚の残飯やフン)があれば、それを分解して増殖する

微生物を働かせるために、ヒーターやエアーポンプを使用すると効果的です。

微生物のエサになるものが少量あれば増えていくので、エサを入れ過ぎないよう注意してください。入れ過ぎると水質が悪化します。

微生物が発生するまでは、魚へのエサやりを慎重に行う

アクアポニックスで魚飼育を難しいと思わないためには、エサやりを慎重に行います。

エサのあげ過ぎは水質悪化につながるからです。

具体的には3日に1回程度のペースでエサをあげましょう。魚は2日エサをあげないだけで死んだりしないので安心してください。

微生物が十分発生したかどうかは、水質検査キットで確認します。水質は目視で確認できないので、水質検査キットがオススメです。

アクアポニックスに水質チェックは必要
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水槽の立ち上げ前に、水を準備しておく

アクアポニックスを難しいと感じないための対策の3つ目は、魚を飼う前に水だけを水槽に準備することです。

早めに準備した水に微生物が発生すれば、不安定な水質で飼育する期間を短くできるからです。

魚を入れる前に計画的に水を準備しておきましょう。誰でもできる対策ですが、必ず効果があるので、実践してみてください。

飼育初心者が知っておくべき魚の予備知識

魚飼育を行うなら知っておくべき魚の予備知識を紹介します。

  • 魚は持病や病気を持っている
  • 金魚すくいの金魚は弱っている

ここでお伝えしたいのは、「魚の住みやすい環境を整えても、死んでしまうことがある」ということです。

魚は持病や病気を持っている

魚は生まれた時から持病を持っていることがあります。

ホームセンターやペットショップなどのブリーダーがしっかり病気のケアをしても、購入後に環境の違う水槽に移ればストレスを感じます。そして持病やそれに起因した病気で弱るのです。

最悪の場合、魚は死んでしまいます。飼育者は魚にとって最適な環境を作って迎え入れ、最善を尽くしても、ダメな時はあると認識しておくべきだと思います。

金魚すくいの金魚は弱っている

金魚すくいの金魚は弱っていることが多いです。

それは水槽で過密飼育され、酸素が少ない環境にいるためです。

また金魚すくいで追い立てられ、ストレスを感じています。家に持ち帰るのに時間もかかれば、弱るのは当然です。

事前に水槽の水を用意しておく方も少数だと思います。飼育者がやるべきことは、こちらの記事を参考にしてください。

【初心者必見】金魚を長生きさせるために実践すべきこと11選

アクアポニックスは初心者でも楽しめる

エサを食べる金魚

今回は、アクアポニックスの魚飼育を難しいと思わないための対策について解説しました。

  • 水質を良くするのは微生物である
  • 微生物が水槽に発生するのは約1か月かかる
  • 微生物が発生するまでは、魚へのエサやりは慎重に行う
  • 水槽の立ち上げ前に、水を準備しておく

魚にたくさんのエサをあげるのは、典型的な失敗パターンです。

魚が新しい環境に慣れるまでグッと我慢しましょう。

魚が住みやすい環境を作ることができれば、楽しくアクアポニックスを続けられます。

魚飼育で意識することが分かったとしても、まだ気になることや悩みがある方もいるかもしれません。

そんな方に向けて、アクアポニックスに関する質問に答えた記事を作成しています。

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以上!ご覧いただき、ありがとうございました。