こんにちは、ふぁんです。
「多くの方にアクアポニックスを気軽に楽しんでほしい」と思い、ブログを書いています。
アクアポニックス歴は3年です。
今年の1月に水槽を立ち上げて屋内で野菜を作ってきましたが、大きく育たなかったり、葉が薄緑色になったりしました。
今回は失敗した野菜づくりについて、どのような環境で行ったのかをお伝えします。
失敗事例を知っておくと、今後の野菜づくりに役立ちます。
アクアポニックスを屋内でやっている方(やろうと思っている方)の参考になれば幸いです。
【前提】アクアポニックスの状況詳細
使用しているものや設置場所、環境をまとめました。
使用しているアクアポニックスキット
アクアスプラウトSV(株式会社アクポニ)を使用しています。
野菜ベッドが広いため、野菜の収穫を楽しむことができます。
詳細はこちらを見てください。
設置場所
- 屋内の北側に設置
- 直射日光はないが、外の明かりが入る
- エアコンから離れた場所
屋内の中でも管理しやすい場所に設置しています。
飼育や栽培の環境
詳細は以下のとおりです。
- 約10㎝の金魚(シュブンキン)を4匹飼育
- エサやりは1日1回3分ほどで食べきれる量
- ヤマトヌマエビとタニシを3匹ずつ投入
- 水槽のヒーターを5月まで使用(25℃前後)
- 野菜にはLEDライトを毎日12時間ほど使用
- 冬は部屋の暖房をつけていることも多かった
最低限の環境は整えています。
野菜づくりの課題と対策
失敗を紹介する前に結論(課題と今後の対策)をお伝えします。
課題
野菜の成長に欠かせない3要素を満たせていないと感じました。
- 栄養不足
- 光の強さが足りないこと
- 水をあげ過ぎたこと
課題の改善は以下のとおりです。
今後の対策
・栄養不足は、魚のエサの量を増やして補います。
魚の様子を見ながら、無理のない範囲で行います。
・光の強さは現在のLEDライトで様子見です。
もしくはLEDライトで育つ野菜を選ぶことを検討します。
・水の管理はタイマーを使用します。
根は水に触れていない時間に呼吸を行い、成長するためです。
1時間の内、水が循環するのは15分間と設定し、それを24時間繰り返します。
【補足】野菜の栄養は魚の排せつ物である
アクアポニックスでは野菜の栄養は、魚のフンを微生物が分解してできた硝酸塩です。
魚にたくさんのエサをあげれば、栄養を野菜に届けられます。
しかしエサを食べ過ぎると魚は消化不良を起こしてしまいます。また微生物の働きが不十分だと水質が悪化し、魚は弱りやすいです。
私は金魚飼育に重点を置き、エサを少なくしました。
その結果、金魚は水替えせずに200日以上生きています。
一方で野菜には十分な栄養が行きわたらず、うまく成長しませんでした。このバランスを調整して魚と野菜を育てる必要があります。
栽培に失敗した野菜
栽培に失敗した野菜は以下のとおりです。
- ワイルドストロベリー
- ミックスレタス
- 春菊
- フダンソウ
- 種から育てた苗や種
ワイルドストロベリー、ミックスレタス、春菊、フダンソウは苗で購入したものを使いました。
植えつけ前には、根の土はしっかり洗い落としています。また苗を購入後、数日以内に植えつけました。
ワイルドストロベリー →実らない
2月末に植えてから花は咲きましたが、赤い実が実りませんでした。
徐々に葉が薄い緑色になり、5月末に根腐れになっています。
【対策としてやったこと】
色の薄くなった葉を摘み取り、新しい葉の成長を促しました。
また綿棒を使って受粉を行いました。
【対策の結果】
いずれも効果なしです。
LEDライトでは光が不十分だった可能性があります。他の野菜と競合し、十分な栄養が届かなかったかもしれません。
ミックスレタス →枯れる
2月末に植えた苗は、3月中旬に枯れました。
【対策としてやったこと】
特に対策できずに撃沈。
【確認したこと】
根に水は届いていました。
栄養も不足している可能性は高いです。
春菊 →徒長
3月初旬に植えて、3月末に倒れこんだので収穫しました。
徒長が原因です。徒長については、こちらを確認してください。
【対策としてやったこと】
一度徒長した場合、改善は困難なため、早めに収穫しました。
フダンソウ →葉が大きく成長しない
2月末に植えましたが、それほど大きくなりませんでした。
5月初旬に3枚の葉を収穫するなど、少しずつ収穫。
【対策としてやったこと】
タイマーを使用して水分調整をしました。
食べてみてシャッキとした食感があり、味も良かったと思います。
より大きく成長させる方法を模索中です。
種から育てた苗や種を植える →大きく成長せず、枯れた
種(サニーレタスやルッコラ、クレソン、セロリ)や苗(サニーレタスとルッコラ)を野菜ベッドに植えました。
写真のとおりスポンジを使い、吸水性や保水性を上げています。
6月初旬に種を植えましたが、2週間経ってもうまく芽が成長しませんでした。
また水耕栽培で育てた小さな苗を植えましたが、大きくならずに枯れました。
【対策としてやったこと】
水に届くように植えて、定期的に霧吹きを実施しました。
もう少し苗を大きくしてから植えるのがベストなのでしょうが、小さな苗から栽培できないか、挑戦を続けます。
【まとめ】「対策なんてやらなくて良い」は間違い
アクアポニックスの野菜栽培の失敗を紹介しました。
現状、私はしっかりとした対策ができていないことも多いです。
うまく成長しなかった理由は、栄養や光が足りていなかったからだと思います。
水は必要に応じて循環を止めることで、成長を促しました。
今回の経験で学んだのは、「対策なんてやらなくても、どうにかなるんじゃないか」と考えるのは間違いだということです。
これからも改善を行いながら、アクアポニックスの野菜栽培を実践していきます。
アクアポニックスの設置環境は人それぞれ違いますので、その点はご理解ください。
この記事が参考になれば幸いです。
皆さんが野菜づくりで工夫されていることなどありましたら、ぜひ教えてください。
以上!ご覧いただき、ありがとうございました。