こんにちは、ふぁんです。
3年間の屋内アクアポニックスを経て、屋外でティラピアの養殖に挑戦中です。
前回の記事では、私のミスでティラピアが星になったことをお伝えしました。
心の傷は癒えていませんが、新たなティラピアを仕入れることができたので、生き残った魚と一緒に飼育を続けます。
さて12月になって今まで以上に寒くなってきました。
最低気温は5℃以下の日が続き、水槽の水温維持に苦労しています。
私のアクアポニックスでは試行錯誤した上で、5つの対策を行いました。
- 水中ポンプを外し、水槽と野菜ベッドを分断する
- 波板で水槽の上面を完全に覆う
- ヒーターを2つ設置する
- 水量は約70ℓにする
- エアーポンプはろ過フィルター付きを使用する
この環境で水温は30℃前後に安定しています。
それまでは20℃台前半まで下がることも多く、落ち着かない日々でした。
今回は5つの対策を行った経緯や理由を解説します。
この記事はこんな人にオススメ!
- ティラピア飼育や屋外飼育を検討している人
- 魚飼育の寒さ対策で悩んでいる人
アクアポニックスの冬対策の1案として参考にしてください。
水温が下がる原因とその対策
5つの対策を実践しました。
- 水中ポンプを外し、水槽と野菜ベッドを分断する
- 波板で水槽の上面を完全に覆う
- ヒーターを2つ設置する
- 水量は約70ℓにする
- エアーポンプはろ過フィルター付きを使用する
これらの対策を行った理由は、水温を維持できなかったからです。
ティラピアが冬を越すことを最優先としました。
対策前に水温が下がった原因は3つ考えられます。
- 水槽に冷水や冷気が入る
- 熱が放出される(保温できない)
- ヒーターが効かない
それぞれ説明します。
水槽に冷水や冷気が入る
野菜ベッドから水槽に落ちる水は冷たいので、水温を下げてしまいます。
11月までは常時、水中ポンプを作動させても、ヒーターで対策できました。
しかし徐々に寒くなり、タイマーを使用して3時間に15分だけ水中ポンプを稼働させてみましたが、水温は20℃台前半まで下落しました。
寒さが増すと水温は20℃以下に低下する可能性があり、悲劇を繰り返すだけですね。
そこで12月初旬に水槽と野菜ベッドを分断しました。
ちなみに野菜には手作業で水をあげます。
「水が水槽に落ちてくるのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし野菜に必要な水量は少なく、水槽に落ちない程度なので問題ないです。
熱が放出される(保温できない)
水槽を見ると、水面から湯気が出ていました。(写真に写りません…。)
ヒーターで加温しても熱が外に逃げている状況です。
元々、鳥や猫対策として使用していた波板ですが、配管があったため全面をふさいでいたわけではありません。
分断したことで不要となった配管を一部取り外し、上面すべてを波板で覆うことにしました。
こうすることで熱の放出を抑制できます。
ヒーターが効かない
水槽用のヒーターを2台設置しました。
ヒーター1台で挑戦しましたが、水温が安定しなかったからです。
水槽の水が90ℓ以下でヒーター1台(160ℓ対応)を30℃に設定しても、夜中から朝にかけて水温が下がります。
20℃以下になることはなかったですが、1日の水温差が大きいと魚に負担がかかるので良くないです。
また水量が多いとそれだけ加温や維持も難しくなるため、水量は約70ℓにしました。
ティラピアのサイズは10㎝前後で10匹以上います。
本来の水量はもう少し多い方が良いですが、窮屈(きゅうくつ)ではないので問題ないでしょう。
最後に水質を維持するために、フィルター付のエアーポンプを取り付けました。
アクアポニックス(野菜ベッド)でろ過ができないため、定期的にフィルターを取り替えます。
ティラピアの寒さ対策は大げさなくらいやるべき
今回は冬の寒さ対策として、実践したことやその理由をお伝えしました。
ヒーター2台はやり過ぎですかね?
いや、私はそうは思いません。それは水温変化を常にチェックしないといけないからです。
またヒーターは外的要因に影響を受けることを学びました。
ヒーターを過信するのは危険ですね。しっかり対策して、天気予報を見ながら微調整を行うくらいが良いと思います。
寒波で氷が張った日でも水槽の水温は30℃以上をキープしています。
このくらい水温を維持できれば安心です。
そして今回は水槽と野菜ベッドの分断という苦渋の決断をしました。
理想を言えば、水温を維持して水を循環させ、アクアポニックスをしたいです。しかし水温を維持するためには、野菜ベッドとの分断が必要でした。
野菜には水槽の水をあげますが、水が戻ってこないのでアクアポニックスではないですね。
最優先は水温を維持して、ティラピアの飼育を続けることです。
現在は水温が安定して、ティラピアにも朝1回のエサやりを再開できました。
今後の成長を期待しつつ、見守っていきます。もし「役に立った!」と思われた方がいれば、ツイッターをフォローしていただけると嬉しいです。
以上!ご覧いただき、ありがとうございました。