こんにちは、ふぁんです。
3年間の屋内アクアポニックスを経て、10月初旬から屋外で実践を始めました。

ティラピアを飼育しながら、野菜、イチゴ、ワサビを栽培中です。

今回は水温15℃以下に1日耐えたティラピアの飼育事例を紹介します。
と言っても、飼育の失敗談です。
12月初旬の寒さの中、水槽のヒーターを切ってしまい、7割のティラピアが星になりました。
悲惨な出来事で心が折れそうですが、この失敗から分かったことがあります。
それは寒さに耐えたティラピアがいることです。
この記事ではどのような環境で生き延びたのかをお伝えします。
ティラピア飼育を検討されている方はぜひ参考にしてください。
これまでのティラピア飼育
ティラピア飼育の大まかな流れ
- 8月中旬 ティラピア16匹の飼育を始める
- 10月中旬 アクアポニックスに入れる
- 12月初旬 ティラピアが星になる事件が起きる
約100日の飼育で、体長は3㎝から10㎝弱に成長しました。


エサやりを平日は1回、その他は3回、行っていました。
ティラピア飼育は初挑戦ですが、よく食べます。プラ舟に近づくとエサをもらおうと寄ってくる魚もいました。
ティラピアが星になる事件
- 事件の詳細
- 生き残った魚の救命処置
- 事件当日の水温変化の検証
- 10日経った現在の状況
4つに分けてお伝えします。
事件の詳細

ティラピア16匹の内、11匹が星になりました。
私のミスで水槽のヒーターを切ってしまい、ティラピアが水温変化に耐えきれなかったからです。
アクアポニックスの機器の配線整理をした際に、誤ってヒーターの電源をオフにしました。それに気づかず翌日の朝になりました。普段どおりプラ舟にエサを入れてもティラピアが食いつかず、波板のすき間から星になったティラピアを確認。その時はあまりのショックに全体を確認できず、夕方に帰宅した際に水槽を再度見ました。すると、6匹のティラピアが生きていたのです。ほとんど動きません。その時(18時)の水温は15℃でした。
朝の時点で全体を確認しておけば、ここまで大きな被害は出なかったかもしれません。
悲しくて苦い経験となってしまいました。
生き残った魚の救命処置

夕方にティラピアの生存を確認した後、すぐに救命処置を行いました。
- 水中ポンプを切り、野菜ベッドとの水の流れを遮断
- 星になったティラピアを回収
- ヒーターを30℃に設定
- バクテリアを入れる
- フィルター付きのエアーポンプを入れる
ヒーターを入れても水温はすぐに上昇しません。
20℃に達するまで5時間ほどかかりました。
以下、水温の経過です。
時間 | 水温 |
---|---|
18時 | 15℃ |
21時 | 18℃ |
23時 | 20℃ |
翌日7時 | 22℃ |
18時 | 27℃ |
翌日の18時にさらに1匹が星となり、5匹が生き残りました。
事件当日の水温変化の検証
事件の2日後、「ヒーターを切ったら、その後の水温はどのように推移するのか」を確認しました。
事件当日の水槽と同様の環境を作って実験です。

ヒーターで水温を26℃にした水50ℓをプラ舟に用意。

18時に電源を切り、その後の水温の変化を調査しました。
その結果、水温が10℃以下になっていた時間帯がありました。
水温変化は以下のとおりです。
時間 | 水温 |
---|---|
18時 | 26℃ |
20時 | 20℃ |
21時 | 16℃ |
22時 | 14℃ |
23時 | 14℃ |
翌日7時 | 8℃ |
9時 | 8℃ |
10時 | 9℃ |
17時 | 14℃ |
水温10℃以下の環境が数時間あったと考えると、ティラピアは耐えきれないでしょう。
一方で5匹が生き残ったため、耐えることのできる個体もいることが分かりました。
10日経った現在の状況

事件から10日が経ちましたが、5匹は生きています。
少量のエサを3日に1回ほどあげています。
泳ぎは素早く元気です。
特に後遺症は見られません。
ティラピア飼育の今後について
結論から言いますと、今のティラピア飼育(アクアポニックス)を継続しつつ、新たにティラピアを追加する予定です。
今回の悲惨なできごとは単純なチェックミスが原因でした。
- 機器の配線をいじる時は、時間に余裕をもって慎重に作業する
- 有事(機器の故障やトラブル)に備え、予備のヒーターを準備する
- 日々、水温変化を確認する
- 魚をしっかり観察する
- 有事には即行動する
ティラピアを立派に成長させれるようにこれからも頑張ります!
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以上!ご覧いただき、ありがとうございました。