- 肥料を使わずに野菜をもっと大きく成長させたい!
- 野菜に虫が付きにくくなる方法って何かないの?
このようなことで悩んでいませんか?
実は何の道具も使わずに解決できます。
それはコンパニオンプランツを利用する方法です。
コンパニオンプランツとは共栄作物のことです。
相性の良い野菜を近くに植えることで、成長を促したり、虫が付きにくくなったりします。
例えばトマトとバジルを一緒に植えると、バジルの香りが虫よけになり、トマトの実は甘くなります。
コンパニオンプランツは野菜づくりをする方が知っておくべきテクニックです。
アクアポニックスでは肥料や農薬を使うことができないので、コンパニオンプランツをどんどん活用しましょう。
今回は「コンパニオンプランツの概要」と「アクアポニックスでやるべきコンパニオンプランツ5選」を紹介します。
この記事を見ることでコンパニオンプランツを理解でき、よりよい野菜づくりにつながります。
※コンパニオンプランツの組み合わせは多種多様です。この記事は全ての組み合わせを網羅的に解説したり、一覧表にまとめたりしたものではありません。
コンパニオンプランツとは共栄作物
コンパニオンプランツとは共栄作物のことです。
書籍から詳細を引用します。
・コンパニオンプランツとは、近くで育てると相性がよく、共栄する植物のことです。
・農薬や化学肥料に頼らないで、健全でおいしい野菜づくりを行うのに欠かせない栽培テクニックです。
・古くから経験則的に知られ、栽培に応用されてきました。
・メカニズムが科学的に解明されているものはごく一部でしかありません。
出典:『育ちがよくなる!病害虫に強くなる!植え合わせワザ88 決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり』木嶋利男 著
コンパニオンプランツの組み合わせは何パターンもあります。
異なる科(例:アブラナ科とキク科)の野菜を組み合わせるのが基本です。
また「2つの根が触れ合うように植える」や「株間を○㎝空ける」などの植え方も知っておく必要があります。
コンパニオンプランツの4つの効果
こちらも引用します。
得られる4つの効果
生育促進、害虫忌避(きひ)、病気予防、空間の有効活用
出典:『育ちがよくなる!病害虫に強くなる!植え合わせワザ88 決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり』木嶋利男 著
忌避(きひ)…きらって避けること。
生育促進、害虫忌避、病気予防は植物にとってのメリットで、空間の有効活用は育てる人のメリットですね。
植物を組み合わせることで生育促進、害虫忌避、病気予防の全ての効果があるわけではなく、どれか1つの効果があるという場合もあります。
誤解しないように注意してください。
アクアポニックスに適したコンパニオンプランツ5選
アクアポニックスでやるべきコンパニオンプランツ5選を紹介します。
- コマツナとリーフレタス
- ラディッシュとバジル
- イチゴとニンニク
- ナスとパセリ
- ピーマンとナスタチウム
アクアポニックスで栽培可能な葉物野菜や実物野菜、ハーブ、花を取り入れて5選としました。
実例①コマツナとリーフレタス
【効果】害虫忌避
コマツナとリーフレタスはそれぞれアブラナ科とキク科で、互いに虫よけになります。
コマツナの代わりに水菜、リーフレタスの代わりに春菊を使うなどの応用も可能です。
実例②ラディッシュとバジル
【効果】害虫忌避
バジルの香りを害虫は嫌います。
バジルはラディッシュ以外にもリーフレタスや春菊、キュウリ、トマト、ナス、ニラなどの害虫予防に効果的です。
実例③イチゴとニンニク
【効果】生育促進、病気予防、害虫忌避
イチゴとニンニクは近くにあることで競合し、成長が促進されます。
またニンニクのにおいは害虫を付きにくくし、殺菌作用もあります。
実例④ナスとパセリ
【効果】生育促進、害虫忌避
互いに害虫予防に効果的です。
混植することでナスもパセリも良く成長します。
パセリは強い日光が苦手なためナスの日陰で育てましょう。
実例⑤ピーマンとナスタチウム
【効果】害虫忌避
ナスタチウムの香りがピーマンに害虫を付きづらくします。
ナスタチウムにハダニが寄ってきますが、同時に天敵も呼び寄せて、ピーマンの害虫も退治します。
避けたい組み合わせ
相性の悪い組み合わせをいくつか紹介します。
- イチゴとニラ
- イチゴとミント
- レタスとニラ
- レタスとネギ
- トマトとナス
これらは生育不良が見られる可能性が高いです。
いずれもアクアポニックスで栽培可能な野菜なので、組み合わせないように気を付けてください。
アクアポニックスにコンパニオンプランを活かすべき
コンパニオンプランツには生育促進、害虫忌避、病気予防、空間の有効活用の4つの効果があります。
異なる科の野菜を組み合わせるのが基本です。
アクアポニックスを趣味で行う場合、栽培スペースが狭い方も多いと思いますので、コンパニオンプランツを活用しながら植物を育ててください。
以上!ご覧いただき、ありがとうございました。